自由診療とは
保険診療として扱われない医療行為のことを自由診療といいます。したがって、診察、検査、治療などにかかる費用については、全額自己負担となります。この場合、厚生労働省に承認されていない治療や薬物の使用、美容整形、歯列矯正といったものが対象となります。
AGA
AGAは「androgenetic alopecia」の略称で、男性型脱毛症とも呼ばれます。その病名の通り、男性にみられる脱毛症です。この場合、思春期を過ぎた頃から始まるとされ、主に頭頂部と前頭部の毛髪のヘアサイクルの成長期が短縮し、軟毛化していくというもので、最終的にはそれらの部位は脱毛していくようになります。
発症の原因は、アンドロゲンの一種であるテストステロンの還元です。主にⅡ型5α還元酵素によって還元し、ジヒドステストステロン(DHT)に変性します。このDHTが頭頂部や前頭部の毛包の受容体に結合することで、前述の軟毛化が始まっていきます。時間をかけてゆっくりと進行し、多くの患者様は30歳を過ぎる頃に薄毛の状態に気づくようになります。なお発症については、遺伝的要因が関係しているのではないかといわれています。
AGAの治療では、主に薬物療法として5α還元酵素阻害薬が用いられます。これは5α還元酵素の働きを阻害し、DHTに変性させない効果があるとされるもので、種類としてはフィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(サガーロ)があります。前者は、DHTへの還元の主な原因とされるⅡ型5α還元酵素の働きを阻害するのに対して、後者はⅡ型だけでなくⅠ型の5α還元酵素にも効果があるとされています。そのためフィナステリドよりも増毛効果が高いとされています。なお当院では、診察の結果から患者様に適しているとされるAGA治療薬を処方いたします。このほか、AGA治療薬との併用も可能な外用育毛剤であるミノキシジルを用いることもあります。
フィナステリドとデュタステリドについては、どちらも1日1回の服用となります。できるだけ24時間の間隔を空けて飲むようにしてください。副作用に関してですが、肝機能障害や性機能障害(性欲減退、勃起障害 等)、初期脱毛等がみられるほか、デュタステリドにつきましては精子の数が減少するということがあります。なお性機能障害については、思い込みによるノセボ効果も含まれるとされています。また肝機能障害の影響を調べるため、AGA治療薬を服用する前に肝機能の数値を血液検査で確認し、定期的に異常の有無を調べることもあります。
ED
EDはErectile Dysfunctionの略称になります。日本語に訳すと、勃起機能の低下といった意味合いになります。
なおEDの状態というのは、完全に勃起しないというだけでなく、勃起をするまでに時間がかかる、性行為の途中で萎えてしまうというケースも含まれます。以下のような症状に心当たりがある方は、一度当院をご受診ください。
- 勃起をすることができない
- 勃起には至るが時間がすごくかかってしまう
- 勃起をしても十分な硬さとはいえない
- 一度萎えてしまうと、再度勃起するのが難しい
- 短時間しか勃起できないので、性行為の途中で萎えてしまう
- 性行為に満足することができない
EDを発症する原因としては、精神的なストレスがきっかけとなって起きる心因性ED、何らかの病気(加齢もしくは生活習慣病の罹患による動脈硬化、けがや手術、内分泌機能低下 等)の発症に伴って発症する器質性ED、上記の2つが混合して起きる混合性EDなどが挙げられます。
治療に関してですが、心因性、器質性、混合性等、様々なタイプがあります。心因性であれば精神療法やカウンセリングを受けてみる、器質性であれば原因疾患の治療を行うといったことも大切です。ただこれらEDに関しては、ED治療薬によって一時的ではありますが、服用によって薬物が効いている時間は、勃起をし続けることが可能です。
なおED治療薬としては、血管の拡張と血流の改善に効果があるとされるPDE5阻害薬が用いられます。種類としては、バイアグラ(ジェネリック含む)、シアリス(ジェネリック含む)、レビトラジェネリック(先発薬は販売中止)などがあります。服用によって、陰茎への血流が増加するなどして、勃起がしやすい状態にしていきます。
これらPDE5阻害薬の副作用としては、顔のほてり、頭痛、消化不良、めまい、下痢、胃炎などの症状が現れることはあります。ただいずれのED治療薬を使用するにしても、常に飲み続けるわけではないので一過性のケースであることが大半です。
点滴
自由診療で希望あれば随時点滴も行います。
詳細についてはクリニックまでお問い合わせください。